LT会に初登壇するまでの振り返り

久しぶりの更新になりました。

 

現在、Fjord Boot Campにてプログラミングに関する学習をかれこれ1年ほど続けています。

そんな中、2022年の7月30日(土)に『⚡️初めてのLT会 Vol.12』がFjord Boot Camp内でオンラインにて開催され、自身も発表を行いました。

今回は発表までの準備やどんなことを考えていたかなどについて書いていければと思います。

 

ちなみにLTとは、5分程度の短いプレゼンを指します。

ja.wikipedia.org

 

 

発表までに準備したこと・考えていたこと

登壇を決めるまで

自分が入会してから何回かLT会は行われていたのですが、毎回当日に仕事があり参加を断念していました。

一度は参加してみたいなと思いながら時は流れて6月下旬。ついにLT会の開催案内が流れてきました。この時は勤めていた会社を退職していたため、日程も特に問題なさそうです。

一度もLT会に参加したことがない人間がいきなり登壇するのはどうだろうか、とも考えましたが、チャンスがある時は手を挙げたほうがいいと思い、登壇を表明しました。

登壇者が多すぎると抽選になるのかなとも考えていましたが、抽選にならない程のちょうどいい人数におさまり、無事登壇が確定しました。

 

この時、本番まで大体3週間でした。

 

登壇を決めた理由

登壇しようと思った理由としては、「自分のやってきたことを言語化して発表を一度しておきたかった」「コミュニティ内で自分を知っている人を増やしたかった」の2点が挙げられます。

1つ目に関しては、退職してなかなか人前で何かを発表する機会が少なくなっていると感じたことがきっかけでした。2つ目に関してはかなり俗っぽいですが、様々な方とコミュニケーションを取るきっかけを今後つかみやすくなるのではという気持ちがありました。

 

登壇2週間前までにしていたこと

発表するテーマを決める

発表するテーマが決まらなければ、スライドも作れません。

今回のLT会のテーマが「Let's TRY」であるため、Fjord Boot Campに入会してから挑戦したことについてまず考えていきました。

候補として、「学習習慣の改善」と「Railsガイドを毎日読む」の2つを絞り出しました。他の方からも意見をいただき、最終的に自分の言葉で一番話しやすい「学習習慣の改善」について発表することに決めました。

 

発表内容をまとめる

テーマが決まったら、発表の準備を進めていきます。最初からスライドを作ると途中で詰まってしまう可能性が高かったため、まずはメモアプリに学習習慣の改善について思いつくことを箇条書きにしていきました。

箇条書きにする際にまず「テーマ」と「誰に向けて話すか」を書き、その後起承転結に沿った形で箇条書きで思いついたことを挙げていきました。

起承転結に関しては、「起(なぜそのテーマに決めたか)」「承(テーマについて実行したこと)」「転(テーマを実行したことで起こった変化)」「結(テーマに関するまとめ)」という形にしています。

 

メモの分量がある程度溜まったら、深堀りできそうな話題に関しては追記していき、箇条書きに肉付けをしていきます。

 

肉付けがある程度終わったら、そのメモをもとに発表の流れを考えていき、見出しをつけていきました。また、テーマと関わりが薄い箇所やあまりに細かくなりすぎている箇所(使っているアプリに関する説明など)は削っていきました。

このあたりでスライドに載せる内容が固まってきました。

 

この作業が落ち着いたあたりで、発表までは残り2週間を切っていました。

 

登壇1週間前までにしていたこと

スライドを作成する

ある程度まとまったメモをもとに、スライドを作成していきました。スライドはKeynoteで作成し、テーマは『Azusa 3』を使用しました。

azusa3.sanographix.net

 

スライドを作成する際は以前登壇された方やFjord Boot Campのメンターの方が書いてくださった記事を参考にしました。

 

初めてのLT会 - ナカムラのブログ

初めてのLT会 Vol.11 に登壇しました - よかじみ

フィヨルドブートキャンプ第10回LT会で登壇しました - ryo1024の日記

初めてのLT会 Vol.10で登壇しました - ことばこ

⚡️初めてのLT会 Vol.10で登壇しました!! - セットプチフォッカ

発表でうまく話すためには (富山Ruby会議01のPRをかねて) #toyamark - give IT a try

 

個人的にスライドを作る際に気をつけたポイントは「文字のサイズを大きめにする」「文章は一行でおさめる」の2点です。

文字のサイズを大きめにする」に関しては、スクリーンを全画面表示にしなくても認識できるサイズの文字になるように心がけました。

「文章は一行でおさめる」に関しては、どの記事に書いてあったかは失念してしまったのですが、「文章をできるだけ一行におさめている」と書かれていたため実践しました。個人的には複数行にした時に比べてスライドの読みやすさが結構変わってくるような気がします。これは働いていた時に知りたかったですね……。

また、一行でおさめるためには簡潔に書かなければならないため、スライドの文章が冗長にならない効果もありそうです。

 

原稿を作成する

スライドを作り終えたら、原稿を作成していきました。

原稿に関してはKeynoteの発表者ノートに書いていきました。

画像を見ていただくと分かる通り、自分は話し口調で原稿を書いています。理由としては、箇条書きなどにすると箇条書きの内容をつなげるときに「えーと」が多くなったり、つなげ方が雑になったりする可能性をなるべく排除したかったためです。

 

登壇前日までにしていたこと

コロナウイルスに感染

「登壇前日までにしていたこと」ではありませんが、登壇1週間前あたりに同居している両親がコロナウイルスに感染してしまいました。

感染しないように部屋やトイレ、衛生用品を分けたり、換気などを定期的に行いましたが、登壇3日前の夜から喉の調子が悪くなり、2日前の夜に発熱してしまいました。

発表前日の朝に発熱外来に向かい、抗原検査の結果コロナウイルスに自分も感染していることが分かりました。

 

登壇を辞退することも考えましたが、喉の痛みはあるものの病院で薬を貰ってから熱があまり上がらなかったことや、せっかく作ったスライドや原稿がもったいないという気持ちもあり、最終的には登壇することに決めました。

発表の練習を行う

原稿が一通りできたら、発表の練習を行いました。

原稿に沿って通しで発表し、タイマーを使って発表時間を計測しました。5〜7分程度が目安と主催者の方からは伝えられていたのですが、最初に練習をした時は9分かかってしまいました。

時間を少しでも詰めるために、スライドの項目や原稿を一部削りました。また、言いにくかったり言い回しがしっくりこなかったところも修正しました。

今回はコロナウイルスに感染してしまった影響で3、4回しか通しでの発表練習ができませんでした。その影響もあってか時間も7分半くらいまでしか練習では詰められませんでした。

発表の練習を行うときは、普段より喋るスピードを遅くしておいた方が本番の発表時間との差が少なくなるかと思います。個人的な感覚ですが、一人で発表練習をしていると時間にばかり意識が向いて、早口になるような気がします。

オフラインのイベントの場合は原稿の内容をしっかり覚えておく必要がありますが、オンラインの場合はある程度原稿を見ながら話すことが可能なため、その部分に関してはかなり気分的には楽でした。

リハーサルを行う

前日の夜に主催者の方に時間をとっていただき、リハーサルを行いました。

その際に発覚したのですが、今回会場として使用されたRemoの場合、画面の一部を共有する機能が無いため、スライドを再生した状態で共有すると発表者ノートが表示されません。

自分の場合は事前に発表者ノートに書いた原稿をGmailにコピペして、スマホで見られるようにしていたため事なきを得ましたが、Keynoteを使ってRemoで発表する方は対策をとったほうが良さそうです。

今回、自分の場合は画面共有や音声などに関して問題はありませんでしたが、「画面が共有できない」「音声が聴こえない / こちらの声が相手に聴こえない」という問題も発生する可能性があるため、リハーサルは可能な限り実施した方が当日のトラブルも少なくなるかと思います。

 

リハーサルでは聞き取りやすいスピードに意識が向きすぎた結果、発表時間を2分ほどオーバーしてしまいました。主催者の方から時間に関してはあまり気にしすぎなくて大丈夫と言っていただきましたが、当日までに原稿やスライドを調整する必要がありそうでした。

 

リハーサルが終わった後あたりから喉の痛みがひどくなったため、不安を抱えながら就寝しました。

 

登壇当日に行ったこと

当日起きたときは喉の痛みがひどく、辞退も一瞬頭をよぎりましたが、朝食を食べた後は痛みが緩和されたため、本番まではのど飴を定期的になめることで気を紛らわせていました。

スライド・原稿の調整

昨日のリハーサルを受け、スライドの文章を若干修正し、原稿もリハーサル時より分量を削りました。声を出さず原稿を何回か読み、言い回しも調整しました。

 

Speaker Deckにスライドをアップする

他の登壇者の方が続々とSpeaker Deckにスライドをアップしていたため、自分も完成したものをアップしました。

speakerdeck.com

 

アップロードの手順は、主催者の方から教えていただいた記事を参考にしました。

masuyama13.hatenablog.com

 

発表する

いよいよ本番になり、発表の出番になりました。

出番は1番手でした。M-1グランプリなら不利な出順ですが、発表に関してはいち早く緊張感から解放されますし、他の方の発表と比較されないため個人的には好きな順番です。

 

意識したことと言えば、「早口にならないこと」と、「話すスピードにメリハリをつけること」、「スライドとスライドの間は少しだけ間をあけること」の3つです。

個人的に伝えたいフレーズに関しては、話すスピードをさらに落としました。また、スライドの内容を話し終えてすぐ次のスライドに進むと、急いでいる雰囲気になりそうだったため、少しだけ間をあけました。

 

発表時間は10分程度とリハーサルより時間が長くなってしまったことは反省点ですが、伝えたいことはある程度伝わったかなと、後日いただいたアンケートの回答などから個人的には判断しています。

 

ちなみに発表したスライドは以下の通りです。タイトルは「自分に合った学習習慣を目指して」になります。

 

speakerdeck.com

 

登壇を終えて

登壇を終えた後は懇親会でコメントをいただいたり、プロフィールに関する話が広がったりと、様々な方と話をする機会がありました。

懇親会終了後は気が緩んだのか一気に喉が痛くなり、夜はフジロックの配信をぼんやりと見ながら嵐が過ぎ去るのをひたすら耐え忍ぶような気持ちでした。自分はせっかく作ったスライドと原稿がもったいなかったため発表を行いましたが、本当は体調が悪いときは無理をしないほうが正解だと思います。

 

後日いただいたアンケートではとても暖かいコメントをいただき、参加してよかったという気持ちになりました。発表に関するフィードバックをいただけるのも、LT会の良いところだと思います。

 

LT会を終えて2週間近く経ちましたが、挑戦してよかったと思います。自分の考えていたことをまとめる良い機会にもなりましたし、人前で発表する経験を積むこともできました。また、発表に関する反省点も見つけることができました。

もしLTなど発表に関する募集がかかっていて、少しでもやってみようかなという気持ちがあるときは、とりあえず手を上げてみてもいいのかなと思います。手を上げることが一番勇気がいるので、後は案外なんとかなると思います。

 

今回、貴重な経験をする機会を提供してくださった主催者の方をはじめとする、ご協力・ご参加いただいた皆さまに、この場を借りてお礼申し上げます。

 

今回は学習全体に関する話だったため、次回また登壇する機会があった際は、プログラミングに関するテーマに挑戦できればと思います。